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完全なリモート環境を構築④

 特集 「パソコンの遠隔リモートの構築」④ 
WOL「Wake On LAN」の設定をしよう
 前ページのグローバルIPアドレスについての説明で、
 「固定IPサービス」「ダイナミックDDNSサービス」「SSL-VPN等」の、どのサービスかを利用
 するかによって、設定内容が変わってきます。
 ■固定IPサービスを利用した場合
 (ダイナミックDDNSサービスを利用・・・変更IPの入力変更が必要orホスト名)
 グローバルIPアドレスが固定された事により、スマートフォンのアプリやPC用のアプリ
 (無料なものが沢山あります)を使って、グロバールIPアドレスを直接設定することで、電源のON
 が可能になります。
 (DDNSの場合はDDNSホスト名)
 設定にはグローバルIPアドレス(DDNSホスト名)とリモートするPCのインサーネットボードの
 MACアドレスが必要になります。
●スマートフォン用アプリケーション 「Mocha WOL」 ※起動画面と設定画面
 ●PC用アプリケーション「Wake up On Lan tool」 ※起動画面と設定画面
  固定されたグローバルIPアドレス、空いているポート番号(任意)、NICのMACを入力。
  IP=255.255.255.255のとき、レコード名をDNSに問い合わせ、そのマシンIPアドレスを
  取得します。
  サブネットマスク SM=255.255.255.255(ピンポイント送信)、グローバルIPアドレスヘ
  めがけて送信する場合有効。
  NIC(インサーネットボード)のMACアドレスを調べる方法は下記の通りです。
  「プログラムとファイルの検索」で「cmd」と入力して実行します。「ipconfig/all」と入力
  してEnterキーを押します。物理アドレスにMACアドレスが表示されます。
  (無線LANや有線LANを2つ以上持っている場合は複数表示されますので、説明の型名を確認し
  て選定して下さい。)
 ●ルータの設定(固定IPアドレス又はダイナミックDDNSサービス利用)の場合
  例としてNTTのPR-S300NEのルータでのご説明  
  静的NAT設定で「WAN側IPアドレス」に固定された「グローバルIPアドレス」、
  ※ダイナミックDDNSサービス不要
 「宛先アドレス」にリモートPCのIPアドレスを入力します。
  (複数PCがある場合は例として192.168.0.254などを入力)
  WAN→LAN中継設定で、「使用する」にチェックを入れ、
  UDPポート番号にWOLで設定したポート番号を入力します。
  設定→保存ボタンを押して完了します。
  DDNSホストを取得した場合、ポートの解放を行います。(ルータの静的IPマスカレード設定)
  http:// : 80番ポート  https:// : 443番ポート    (TCP/UDP)
  TCPやUDPにおけるポート番号の一覧 (Wikipedia参照)→ポート開放時の設定のご参考に。
以上で「固定IPアドレスによるWOL起動」と「DDNSポート開放」の設定は終了です。
次にダイナミックDDNSサービスを利用した設定をして見ましょう。 

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