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完全なリモート環境を構築②

 特集 「パソコンの遠隔リモートの構築」② 
●グローバルIPアドレスについて
 グローバルIPアドレスとは、インターネットで相手と通信するために持つ、ほかのアドレスと重複
 しない一意のIPアドレスのことです。すべての端末がインターネットからアクセスできる必要はな
 いという概念により、LAN内のコンピュータには一定の範囲のIPアドレスをプライベートIPアドレ
 スとして割り当てる方針が立てられた。そして、そのLANとWANを接続する機器にのみグローバル
 IPアドレスを割り当てる形が確立されました。
 また一般的に、プロパイダから「グローバルIPアドレス」を割り振られている場合は、定期的にIP
 の番号が変更されています。
 変更されるタイミングについてはプロパイダによって違い、変更される理由としては下記二点が当
 てはまると思います。
 ①IPアドレスが不足しているため、利用時のみ動的に割り振っている
 ②グローバルIPアドレスを、固定してしまうと、そのPCに侵入しやすくなるため、 セキュリティ的
 に考慮して毎回違うIPを割り振っている 

プロバイダと契約して インターネット設定を行えば 必ずグローバルIPアドレスを使っていること
になりますが、通常は動的なIPアドレスです。モデムのルーターの再起動・再設定や一定期間経過したりすると グローバルIPアドレスが変わります。
一般的な利用では これでなんら問題ありません。
ただ外部から 家庭内LANや社内LANに入るという設定をしている場合、グローバルIPアドレスが変わってしまうと 今まで入れたのに入れなくなるということになります。グローバルIPアドレスは 住所みたいなものですから いままで設定していたIPアドレスが変わってしまうと当然見失ってしますのです。 

  固定IPアドレスとは何か?
  普通は 固定されたグローバルIPアドレスのことをいいます。
  具体的に用途としては、VPN、WEBカメラへのアクセス、サーバーへのリモートアクセス、自社の
  WEBサーバー、Wake On Lan(外出先から自宅のパソコンの電源を入れる)などです。
●固定IPアドレスを取得してリモートアクセスする方法
 固定IPアドレスを身近に使える方法としては NTTのフレッツ回線になります。
 固定IPアドレスを使うには 「固定IPアドレスを提供しているプロバイダ」との契約が必要になり
 ます。
 月額の利用料が、固定IPアドレス使用込みで500円~5,000円
 位で契約できます。

(ISPのサービス提供内容
  により価格差有り)
 現在、ご使用のプロバイダーが追加オプションとしてサービスを提供している場合もあります
 ので、ご契約のプロバイダーへ確認して見ましょう。
●ダイナミックDNSサービスを利用してリモートアクセスする方法
 固定IPアドレスを擬似的に取得するのが DDNS、ダイナミックDNSというサービスです。
 固定IPアドレスが契約できない等、どのようなインターネット回線でも使用することができ
 ます。
 URLやドメイン名を登録し動的なグローバルIPアドレスと結びつけることでアドレスが変更
 されてもURLやドメイン名との更新は常に行われるので、外部からURLやドメイン名でアクセスす
 ればルーターの場所は分かる仕組みです。
 
●IPSecVPNやSSL-VPNを提供しているサービスを利用してリモートアクセスする方法
 IPsec-VPNとは、IP層で暗号化・認証を行うIPsecを用いてVPNを構築する方法です。
 SSL-VPNは、リモートアクセス端末と企業イントラネット側のVPN装置間で
 SSL暗号通信を行うことによりVPNを構築します。
 リモートアクセスにおいては、SSL-VPN がIPsec-VPNよりも適していると言えます。
 拠点と拠点といった決まった地点を接続する場合には、専用ソフト管理などの運用コストが抑えら
 れるため、高速なIPsec-VPNの方が適しています。
  ■IPSec・・・
   VPN構築に必要なトンネリングや暗号化、認証といった機能を備えたプロトコルで、ルータや
   ファイヤーウォールなどに実装される。LAN間接続では、IPSecに対応したルータによって
   ネットワーク同士が接続される。また、IPSecのクライアントソフトをパソコンに導入すること
   でリモートアクセスが可能となる。
  ■SSL-VPN・・・SSLはもともと、WebブラウザとWebサーバの間でクレジットカード番号などの情報
   を暗号化して通信する目的で開発されたプロトコルです。基本的にWebブラウザをクライアント
   とし、SSL-VPN装置をサーバとする通信だけをサポートします。Webアプリケーションの親和
   性は高いが、その他のアプリケーションはSSL-VPN装置によっては使えないことがあります。
   よってSSL-VPNは、リモートアクセスの用途で利用されるのが一般的です。
●専用サービス網を利用してVPN環境を構築しリモートアクセスする方法
  前項の構築方法はインターネット(公衆サービス網)を利用した接続方法となります。専用サービス
  網を利用する場合インターネットVPNと異なり、通信事業者が管理する専用のサービス網を使って
  提供されるのが「IP-VPN」や「広域Enthenet」と呼ばれる種類のVPNです。現在では信頼性の高
  さ、コストパフォーマンスなどの観点から、企業では多く導入されているVPNサービスです。
  本特集ではインターネット(公衆サービス網)を利用した接続方法を検証しておりますので、詳しい
  説明は割愛させていただきます。
以上で「グローバルIPアドレスについての」は説明は終了です。
次に実際にダイナミックDNSサービスを申込をして設定して見ましょう。 

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