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新種マルウェアの脅威

 急速に感染拡大する最新コンピュータウイルス Emotet(エモテット)」 
 Emotetに感染すると、メールアドレスやその名前、メールの内容、添付ファイル、アドレス帳に登録されていた
 メールアドレスなどが漏洩する可能性があります。さらに厄介なのは、同じネットワーク内の端末に感染し、他
 のマルウェアに感染させようすることです。基本的な対策としては、知らない送信元、アドレスがでたらめなメ
 ールは開かない。知り合いからメールでも、件名や本文の書き方に違和感があったら開かない等です。

  感染有無確認ツール EmoCheckのダウンロード(github)

  」 
 ブラウザーでウェブページを開いたら、突然、下記のような画面が表示されたことはないですか?
ユーザの不安を煽って無料ソフトをインストールさせ、スパイウェアやトロイの木馬等のウィルスを入り込ませる
戦法です。対処方法としては、「更新」「ダウンロード」「続行」等のボタンは絶対押さないで下さい。
「Ctrl+Shift+Alt」を同時に押して、「タスクマネージャー」を起動します。プロセスから起動しているブラウザー
を選択して、タスクの終了をクリックします。それでも、フリーズしたりブラウザーが閉じない場合は、強制的に
電源をオフして下さい。 (※電源ボタン長押しで電源はオフできます。強制電源オフによる障害発生につきまして
は自己責任でお願いします。)
パソコン再起動後、念のためにブラウザーの一時キャッシュファイルを削除しましょう。
  」 
 「Mirai」(ミライ)と名付けられたウイルスが、インターネットにつながる家電製品など
  のIoT機器へ感染して、IoT機器からのサイバー攻撃が世界中で猛威をふるっている。

世界上では、すでに50万台以上のIoT機器が感染したと見られ、昨年より、IT関連企業サーバの
サイバー攻撃が確認され、更に大規模な通信機器への感染によるインターネット障害が発生して
います。

 各国のサイバー攻撃対策機関では警戒を強めており、これまで家庭ではパソコンが主な標的だっ
 たサイバー攻撃が、IoT機器の導入が進む家電にも及んだことになり、関係者は注意を呼びか
 けています。そして、早い対策方法が開発される事が望まれています。

 ■新種マルウェアの脅威 ランサムウェア「WannaCry」
 先日、「WannaCry」などと呼ばれる新種のマルウェアが世界各地で大きな被害をもたらして
 いることがニュースとなりました。WannaCry(別名:WannaCrypt、WannaCryptor、Wcry
 など)と呼ばれる新種のマルウェアが広まり、世界各地で大きな被害が発生しています。ファイ
 ルが暗号化されて利用不可能な状態になり、金銭を支払わないと戻せなくなる人質型のウィルス
 プログラムです。

WannaCryはSMB v1が有効になっているコンピュータにネットワーク経由でアクセスして感染
します。SMB v1とはファイル共有のためのプロトコルの一つで、ネットワークでファイル共有
やNASなどへアクセスする場合に必要なプロトコルです。SMBにはv1、 v2、v3のバージョン
が存在します。

 Windows 7、Windows Vista をご使用の方は、WannaCryの感染を防ぐための対策は、まず
 OSの設定を見直してSMB v1の利用を停止すること、そして修正プログラムを適用して下さい。
 Windows XPなど古いOSを使い続けている場合、早急にOSのバージョンアップを検討して下
 さい。
● ファイル共有で利用されている SMB のバージョンを確認する方法

  • コマンド プロンプトで以下を実行します
    sc.exe qc lanmanworkstation
  • 結果がC:\>sc.exe qc lanmanworkstation
    [SC] QueryServiceConfig SUCCESS

    SERVICE_NAME: lanmanworkstation
    TYPE                              : 20  WIN32_SHARE_PROCESS
    START_TYPE                  : 2   AUTO_START
    ERROR_CONTROL          : 1   NORMAL
    BINARY_PATH_NAME     : C:\WINDOWS\System32\svchost.exe -k NetworkService
    LOAD_ORDER_GROUP   : NetworkProvider
    TAG                              : 0
    DISPLAY_NAME             : Workstation
    DEPENDENCIES             : Bowser
    :
    MRxSmb10
    : MRxSmb20
    : NSI
    SERVICE_START_NAME : NT AUTHORITY\NetworkService

    のように表示されます。

  • DEPENDENCIES 欄を確認します。
    mrxsmb20 がある場合は SMBv2 (Windows 8/Windows Server 2012 以降は SMBv3 も) が有効です。
    mrxsmb10 がある場合は SMBv1 が有効です。

● 修正プログラムをダウンロードして適用する。
       (Windows Vista / Windows 7 / Windows Server 2008 )

マイクロソフトのサイトへアクセスして修正プログラムを適用して下さい。
 SMB の v1 のプロトコルを使用して共有ファイルにアクセスする場合を応答を停止

※Windows UPdateで自動更新設定されていて、KB980380が適用されている場合は必要ありま
 せん。


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